こんにちは。昨年の最後の記事として【征竜 エクストラデッキ編】を書きましたが、今回はその続き、メインデッキの紹介となります。
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デッキレシピ
■モンスター(22枚)
2:焔征竜ーブラスター
2:瀑征竜ータイダル
2:嵐征竜ーテンペスト
2:巌征竜ーレドックス
2:ガードオブフレムベル
2:幻水龍
2:デブリドラゴン
1:ドラグニティーコルセスカ
1:幻木龍
1:レッドアイズダークネスメタルドラゴン
2:カードガンナー
1:速攻のかかし
2:エフェクトヴェーラー
■魔法(12枚)
3:竜の霊廟
2:竜の渓谷
1:テラフォーミング
2:サイクロン
1:大嵐
1:封印の黄金櫃
1:月の書
1:おろかな埋葬
■罠(6枚)
2:奈落の落とし穴
2:強制脱出装置
1:神の警告
1:神の宣告
計40枚
デッキの回し方
今回採用したレギュレーションは子征竜は禁止、親征竜は準制限というものを採用しております。理由については後ほど。デッキの中心、リソースとなる征竜は合計で8枚ですので何も考えずにまわすとリソースが切れ負けてしまいます。
序盤
序盤はデッキから征竜を引っ張り出していきます。そのときに重要になる要素は「色」です。ブラスター、タイダル、テンペスト、レドックス、と征竜には4属性存在します。ここで、簡単に征竜についての説明をしておきます。
征竜について
それぞれ3つの効果をもっています。
- このカード以外のドラゴン族または○属性モンスターを合計2枚、手札または墓地から除外することで、墓地または手札からこのカードを特殊召喚
- このカードと○属性モンスター1枚を手札から捨てることで○○する。
- 自身が除外されたときドラゴン族○属性モンスターをデッキから手札に加える。
4種類とも上記のような共通効果を持っています。○属性というのはそのカード自身と同じ属性が当てはまり、2の効果に関しては4種類それぞれが独自の効果を持っています。
2の効果については以下のようになっています。
そして、共通する以下の制約があります。
- 同名カードの効果は1ターンにつき上の3つのうちのどれかひとつしか発動ができない。
- 特殊召喚されたこのカードは相手のエンドフェイズに手札に戻る。
上記から同じ種類の征竜を揃えるよりも、様々な種類の征竜を揃えたほうが行動の幅が広がることがわかります。
竜の霊廟、竜の渓谷、おろかな埋葬、封印の黄金櫃、カードガンナー等を用いて墓地に揃えていくことで準備をしていきます。
特殊召喚された征竜は相手ターンに手札に戻ってしまいますが、記事冒頭で紹介している【征竜 エクストラデッキ編】を参考に、シンクロエクシーズに変換することで、デメリットを打ち消すことができます。
中盤~終盤
こちらも【征竜 エクストラデッキ編】を参考に、相手の盤面から解答を導き盤面を返しながらライフを削っていきます。
採用理由
上記で触れたカード以外に焦点を当てて説明をしていきます。
まずモンスターですが、デッキレシピ上で色がついているものは同じ色の征竜の3の効果でサーチができるカードです。
ガードオブフレムベル
レベル1チューナー。バニラであるため霊廟を利用した際には追加でドラゴンを落とすことができる。
ドラグニティコルセスカ
レベル1チューナー。竜の渓谷のサーチ効果で持ってくることもできる。
デブリドラゴン
レベル4チューナー。召喚時に墓地から攻撃力500以下を吊り上げる効果を持っている。
幻水龍
地属性が場にいると手札から特殊召喚できるレベル8モンスター。主に幻木龍やスクラップドラゴンと組み合わせてランク8を召喚する際に使える。
幻木龍
場の水属性と同じレベルになれるレベル4モンスター。幻水龍とあわせてランク8やタイダルにあわせてランク7、攻撃力が100であるためデブリドラゴンから吊り上げてランク4も作ることができる。
レッドアイズダークネスメタルドラゴン
場のドラゴンを除外して特殊召喚することができ、墓地からドラゴンを蘇生することもできる。展開用の札として非常に強力。エフェクトヴェーラーなどを発動されて、低攻撃力のドラゴンが場に残った際にケアすることができる。
カードガンナー
デッキトップから3枚墓地に送ることができる。ランダム要素はあるが墓地を肥やす能力をもっており、破壊されるとドローもできる。おまけに攻撃力500以下の地属性なのでデブリで吊り上げるも良し、レドックスの効果の補助として用いるも良し。ただ、場に出ていると確実にクリムゾンブレーダーの的にされるので注意。
速攻のかかし
ピンチの時にはバトルフェイズ終了カードとして、展開の際にはレドックスと捨てることで蘇生効果を発動させることができる。似たようなカードとしてバトルフェーダーなども存在するが、場に出てくるよりも属性の噛み合わせを優先しこちらを採用。
エフェクトヴェーラー
カードパワーそのものは他の2012年頃までの環境を再現したゲートボールデッキよりもはるかに高い故に、先行展開を妨害する必要性が少なからずあるため。
魔法
サイクロン
竜の渓谷を破壊するカードとして、また確実に動きを通すためにバックを処理するカードとして用途は幅広い。
大嵐
バックを剥がすカードとして。このカードの存在そのものがプレイングに影響を与えるためゲームの面白さを高めることにも貢献している。
月の書
制圧系のカードをひっくり返したり、クリムゾンブレーダーの効果を通しにいく際に使える。
罠
奈落の落とし穴
征竜の効果は1ターンに1度しか使えないため、征竜自身の効果で特殊召喚された際に奈落を打てば、サーチ効果を利用させずに除外することができる。
強制脱出装置
対エクストラモンスター用カードとして。奈落にチェーンすることで除外を避けるという使い方も。
神の警告
対エクストラモンスター用カードとして。ライフコストが重いため発動タイミングが難しいカード。
神の宣告
警告に同じく、ライフコストが重いため発動タイミングが難しいが、モンスター効果以外に幅広くカウンターできる。
8征竜を選んだ理由
ゲームの狙いとしては『今処理しなければならないカードはどれか』→『処理するためのカードはどれか』→『そのカードにどのようにアクセスするか』と筋道をたててながらゲームを進める楽しさを味わうことです。征竜はカテゴリとしてデッキを回しきることに長けている、つまり自分の作りたい盤面を作る能力は他のカテゴリに比べずば抜けています。自由度が高いともいえます。とはいえ、どの動きにも少なからず弱点は存在しターンが帰ってきてから何とかすることができるためミラーの場合はクソゲー化しないのではないかということで、第一回目の記事では紹介しなかったこのデッキに挑戦してみたわけです。もっとも、登場時は子征竜の存在もあってこれまでの良環境をぶち壊した害悪集団みたいな位置づけをされていましたが。(特にフリー勢から)
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この征竜デッキは規制もかなり緩やかで長い間環境で姿を見る存在でした。
『規制なしフルパワー』→『子征竜のみ禁止 12征竜』→『征竜準制限化 8征竜』→『制限化 4征竜』→『渓谷などデッキを回すカードも規制』→『ダークマターで復活』→『禁止化』
ざっとこのような形で変遷していました。この中で先行展開が過激すぎず、○○を引いたら勝ちといったパワーカードも存在しない状態はどれかと考えたときに、『征竜準制限化 8征竜』を選んだわけです。一つ前のレギュレーションも似たようなゲームを作れそうですが、『異次元からの帰還』というライフ半分と引き換えに除外されたモンスターを可能な限り蘇生できるという超絶パワーカードが存在します。リソース管理も12枚に比べてシビアになるので、少なくとも適当にプレイして勝てるというデッキではなくなります。逆に4枚の時代では他のカテゴリに頼らないとまともに動かすことができず、リソースを管理しながら戦う楽しみを得ることはできません。
おわりに
難しいデッキではありますが、ゲームバランスの調整が取りやすい下級ビートダウンのデッキと比べダイナミックな試合展開となり自由度も高いです。他のデッキに比べ覚えることが多いというのが初心者向きではありませんが、ビートダウンに飽きた方はぜひこのデッキで遊んでみてはいかがでしょうか。