こんにちは。
今回は、制限改定による新環境に向けて色々なデッキを触っています。
早くも新制限大会が随所で行われているようですね。シェアとしては、転生リンクを持ち前とした『転生炎獣』、融合で制圧する『恐竜サンドラ』、ペンデュラムで制圧する『魔術師』、エクストラに頼らない『強欲で金満な壺メタビ』あたりが多いように思います。しかし、そのシェアに偏りはなく今のところは幅広く対応できるテーマが面白く戦っていけるように思いました。
そこで、Kozmoを手に取ったわけです。
このデッキは海外新規で登場した時から組んでいる、個人的にお気に入りテーマの1つなのですが、米版で統一しているために大会で使用したことはありません。
この記事は、これから大会に出ていくことを目的としてKozmoを組んでいるときにあれこれ考えたことをメモしていくものとなります。
【構築メモ】→【大会レポート】をループしていく中で成長出来たらなと。
なぜKozmoか?
まず、幅広い対応でKozmoとした理由についてですが、
- 通り一遍の除去をもっている
- 対象にとられることについての耐性
- 高い打点
- 光と闇で構成されているため御前試合で壊滅しない
- 機械族とサイキック族で構成されているためセンサー万別で壊滅しない
- 墓地に依存しない
- エクストラに依存しない
このような理由から、とりわけ苦手とするタイプやギミックが少ないと言えます。つまり対応力があるのです。
しかし、
- サーチ力が乏しい
- ある程度事故率がある
- 制圧できない=先行のうまみが他のデッキに比べ少ない
以上のような弱点もあります。これまで大会環境に顔を見せなかったのは、先行制圧が流行していた以前の環境において以上の弱点が目立ちすぎていたこと、それを差し置いてまで対応力の幅広さが求められていなかった、つまり特定のデッキをカバーできていればある程度何とかなった、といったことが挙げられるのではないでしょうか。
しかし、現在では『転生炎獣』含むシェアトップはアドバンテージを取ることに長けているものの、これまでの環境デッキのような制圧力は持っていません。他のメタビート寄りのデッキに関しても、同じようなことが言え、伏せカードを乗り越えていく手数の多さは持っているように思います。
乏しいサーチ力による事故率も、エクストラデッキに依存しないことから利用できる『強欲で金満な壺』により以前よりマシになったと言えます。
型選び
Kozmoには相性の良いテーマが存在し、それらと混ぜ合わせることで結果を残すこともありました。
純構築
まずは純構築についてですが、フェルブランを軸にする考え方と、ドロッセルを軸にする考え方によって構築も変わってきます。
フェルブランが軸の場合、先行でフェルブランを置き、エンドフェイズのサーチ効果を目指します。このサーチは単なるサーチではなく、3種類からランダムに1枚が手札に入り、残り2枚は墓地に落ちるというもので、デッキから3種類は引っ張り出せるものとなっています。蘇生系カードと相性が良いため先行をとり、リビングデットなどと一緒に使うことで真価を発揮できます。
一方でドロッセルが軸の場合は、ドロッセルの攻撃を通し、効果で後続をサーチしていくことを目指します。攻撃をトリガーとすることと、ドロー枚数の多さから、後手を取りたくなる印象です。先行制圧が安定しない上、そこまで強くない弱点を補う動きとなります。蘇生系罠との相性はあまり良くないため、その枠に盤面を捲る札を充てたくなりますね。
純構築の良いところは、Kozmoカードを多くデッキに搭載し、強欲で金満な壺などで多くのKozmo手札に加えることで、無難に下級と上級の循環が行える点です。必須パーツなども存在しないため、メタカードの搭載にも自由が利きプレイの幅も広いです。
アーティファクト
フェルブラン軸の考え方をもとに、先行での制圧力の弱さを克服する構築です。
蘇生系罠と一緒にアーティファクトの神智を構え、エクストラからの召喚を封じるデスサイズを用意します。転生リンクを狙う『転生炎獣』にはある程度刺さりそうですが、同じくらいエクストラに頼らないデッキが存在するのも事実です。その場合、表側のカードを破壊できるモラルタを用意出来たり、サンダードラゴンのように除外することが展開の要となるデッキに対しては、ロンギヌスを用意出来たりと1枚でできる仕事は多いように感じます。ただ、アーティファクトそのものを引いてしまうと、自分で割りにいかなければならなくなるため、事故率がさらに上昇します。そこで強欲で謙虚な壺を同時に採用し、他のメタビートと同じようなスタイルをとります。
これまでの『命削りAFKozmo』というデッキタイプと似ていますが、命削りのデメリットとして、手札誘発を搭載できないこと、ピン差しモンスターが役に立たなくなることが克服できています。
メタルフォーゼ
上記の2つの長所を少しずつ持っていますが、弱点が増えた型です。
メタルフォーゼによるスケール+エメラルドポリスの3枚から、先手後手両方使える展開ができます。
- メタルフォーゼをセッティング
- エメラルドポリス発動
- メタルフォーゼの効果でエメラルドポリスを破壊し、メタルフォーゼ魔法罠をセット
- エメラルドポリスの効果でフォアランナーをサーチ
- ペンデュラム召喚によりフォアランナーを特殊召喚
- もう一方のメタルフォーゼの効果でフォアランナーを破壊し、メタルフォーゼ魔法罠をセット
- フォアランナー効果で、フォルミートをリクルート
- フォルミート効果でフォアランナーを蘇生
エンドフェイズにフォアランナーは自壊するため、ダークエルファイバーをリクルート、下級Kozmoが残っているため、相手ターン中に任意の上級Kozmoを特殊召喚可能
7の過程で、ドロッセルをリクルートすれば、ダメージコンボも狙えます。ペンデュラム召喚の時点で、他に打点になり得るカードを出せているかにも寄ります。
メタルフォーゼの割合が多い手札になっても、セットするメタルフォーゼ魔法罠の選択として、錬装融合(重錬装融合)を選択することで、フルメタルフォーゼアルカエストを構えることができ、妨害が更に増えます。
さらに、返しとしてもこの動きは強く、アルカエストからサクリファイスアニマのリンク召喚に繋げることでエクストラモンスターゾーンのカードにも触ることができます。
以前は、エクストラモンスターゾーンによる制限がないことから、ペンデュラム召喚自体が強力でした。その上、真竜のマスターPなどと相性が良かったこともありよく見るデッキでしたね。
ルール変更、制限改定の煽りを受けてデッキとしてみなくなりましたが、使うエクストラデッキが限られているため、積むことで強欲で金満な壺による除外の影響を抑えることが可能な点、幅広い対応が可能な点は注目です。
しかしながら、他のKozmoの方に比べ単体で機能しないカードが多い点、デッキリソースの消費が荒い点については注意が必要です。
この型については、もう少し回してみて専用の記事を書いてみたいものです。
共通する難しい部分
強欲で金満な壺を搭載できるのは良いのですが、その後ドローできなくなるデメリットが、このデッキは珍しく影響を受けます。
効果使用後に上級Kozmoのみが手札にたまり、エメラルドポリスでマリガンしたくなる場面にはよく出くわします。
また、闇の誘惑の採用についても考えさせられます。このデッキにおける闇の誘惑は、ドローだけでなくKozmoを場に出さずして除外できるカードでもあります。
フォルミートで除外されたダークエクリプサーを特殊召喚し、エンドフェイズにエクリプサーが自壊することで、Kozmoをサーチできるコンボは、事故を回避するという点では優れています。ダークエクリプサーを積む意義も生まれてくるのですが、強欲で金満な壺により闇の誘惑をドローした時の絶望感は、強欲で貪欲な壺で強欲で貪欲な壺を引いたことのある方はよくご存じのことでしょう。
デッキから直接除外できる黄金櫃が制限指定されていることが悔やまれます。
まとめ
現在はまだ構築試案段階ですので、九割型が机上の空論です。それぞれの型で実戦を行い調整をして次回へと繋げていきたいです。
それでは