こんにちは。
スリーブについての記事は今回で幾度目になりますが、やはりサプライの研究はやめられません。いろいろなスリーブを試しカードを触るというのは、DCGではなく、TCGである意味を見出すことのできる瞬間でもあります。
今回はそんなスリーブの中でも、特に無地スリーブに焦点を当てていきます。
無地スリーブの良さ
所持デッキの中に、英語版統一の閃刀があるのですが、カテゴリに属すカードのほとんどは、英語版特有の斜めに模様の入るシークレットになります。日本語では海外新規をまとめて収録するパックで見られる仕様のシークレットですね。
ただ、これらの仕様ってスリーブを重ねるほど、レアリティの特徴が目立たなくなってくるんですよね。日本語版でも、10期以降の仕様のスーパーレアは、光り方が暗くなった印象でスリーブを重ねるほど霞んでしまいます。
以前に、そこまで厚みの出ない4重スリーブとして、
- インナー
- 公式
- ハリケーン ハード
- カルト大 (ソフト)
といった構成を紹介しました。この構成だと、日本語版のシークレット仕様や、光沢のあるスリーブは綺麗に映るのですが、話題に出てる英語シクや日スーパーはあまり綺麗に見えません。いや、最初の内はきれいなのに劣化が速すぎるというのが正直なところです。
↑オーバースリーブの劣化により、曇りが発生し綺麗に光らない
傷以前に、ビニールを何枚も重ねたら、そりゃ見え方も悪くなっていきますよね。
左が4重構成、右が無地スリーブの構成
以前は、スリーブの希少性やデッキテーマを象徴するイラストを重要視する傾向にあり、1セットで数千円から1万円するスリーブをよく使っていました。
最近は、カードが綺麗に見えることや、デッキ自体の取り回しの良さを重要視するようになり、そのために無地スリーブが抜擢される形となりました。
ここ1年で、遊戯王とシャドウバースと両方合わせると、そこそこの種類の無地スリーブを使いましたが、無地スリーブにもいろいろありますよね。
その中でも今後も継続的に使っていきたいスリーブが決まりました。
おすすめ無地スリーブ
無地系スリーブをいろいろ見て回った結果、ドラゴンスリーブが現段階での理想の無地スリーブになります。
このスリーブの特徴としてまず上げられるのは、サイズ感です。
横幅はカードに対してかなりタイトに作られているため、インナースリーブが無くてもカードがズレることはありません。それに対して縦幅は少し余裕があり、インナーを使った場合でも外に飛び出す心配はありません。
スリーブ自体にも若干の厚みはあるのですが、ソフトタイプのインナーを入れても良いかもしれません。特にアルミ製で裏面が銀色のものがおすすめです。直接カードを入れると柔らかさによる折れが気になるという場合や、この手のスリーブに良くある、明るい色味だと裏面が透ける問題を解決してくれます。
|
|
そして、私の中での最大のメリットは耐久力です。
1周年となったシャドウバースエボルヴの発売日から回している「秘術ウィッチ」になりますが、実は組んでからスリーブを変えていません。このデッキは一番のお気に入りで、使用頻度もそれなりです。
裏面に関しては、どっちが使用したものでどっちが新品かわからないレベルです。
これは、左が使用したもので、ほんの少し反っている右が未使用のものです。カードが入っていない状態で保存している関係で、反ってくるんですね。
そして、こちらが表面です。淵の部分にカードが入っていた形跡が若干見られるくらいで大きく曇ったり傷が入ったりしていません。
角折れが軽微で済んでいるのは、インナースリーブのおかげかと思われます。
角が丸みを帯びているカード、例えばシャドウバースやデュエルマスターズなどは、角ばっている遊戯王に比べスリーブの角が折れやすいのですが、インナースリーブで形を整えることで、ダメージを軽減してくれます。
無地スリーブは数多ありますが、サイズ感、色味、耐久力、スリーブに求められる要素にて群を抜いているのがドラゴンスリーブです。しかし、大きな弱点が・・・
手に入りづらいのです・・・
特にジャパニーズサイズは、通販でもほとんど見つからないレベルです。
私は4色使っているのですが、手元のが無くなったら現状買い足すことが出来ない状態です。
|
その他の無地スリーブ比較
KMC
似たような商品として、KMCから出ているマットスリーブがあります。こちらは、多くのカードショップで取り扱っており、お値段もお手頃です。しかし、値段相応といった耐久力で色の種類もそこまで多くはありません。エンボス加工の感じも、ドラゴンスリーブが細か目なのに対し、粗いイメージです。とにかく新しい状態のものを使い続けたい方には、どこでも売っていて安いという利点を活かせそうです。
|
|
KATANA
ドラゴンシールドに価格帯を合わせるなら、品質としてはと並び、スタンダードサイズならカラーバリエーションもそこそこなKATANAも視野に入ります。ジャパニーズサイズの色展開は少ないのが悩みどころです。
裏面のエンボス加工は、ドラゴンシールドやウルトラプロと違い、どちらかというとKMCに近い感じです。
表面はやはり綺麗で、左側の4重厚性に比べ、右のKATANAはデュエルターミナルのパラレル加工がよく見えます。
左から順に、ドラゴンシールド、KATANA、KMCとなっており、エンボス加工の風合いの違いが見て取れます。
|
|
ECLIPSE
残念ながら、このスリーブも手に入りづらく、手元にありません。
特徴として、透け防止のためにどんな色であっても表面が黒くなっています。つまりカードの縁から見える色は黒いわけです。
私は、縁から見える色とカードの色合いも気にして、スリーブの色を選んでいるので、表面に向けると黒くなってしまうのが残念で購入に至らなかったという部分もあります。
ULTRAPRO
最近は、両面マット仕様のものをよく見ますが、個人的にはあまり好みではないです。カードそのものをよく見えるようにしたいわけですから、仕様として曇っていてはいけないわけですね。
ただ、カード同士の滑りは非常に滑らかで、それでいてデッキが崩れるということはない絶妙なバランスで作られているので、機能性はピカイチです。
左が表面もマット加工となっているウルトラプロで、右はたまたま所持していた表面が通常のウルトラプロ
|
|
A'calss
定価500円程度と、ウルトラプロに近い価格帯で、スリーブの触り心地もウルトラプロによく似ています。違いとしては、くっつき防止のマークが存在しないくらいで、裏面だけ触れたのではどっちがどっちだか判断できないくらいです。
ウルトラプロに比べて手に入りやすいため、この価格帯・品質で表面は通常の加工が良いという方は、こちらに乗り換えても良いかもしれません。
左がウルトラプロ、右がアクラス
表面もウルトラパラレルがしっかり映るほどに綺麗
硬さに関しても、ウルトラプロよりむしろ若干硬いくらいで、価格に対する品質としてはかなり良いもののように思います。
|
|
おわりに
今回は、色々な無地スリーブの特徴について見ていきました。
やはり、ドラゴンシールドがもっと手に入りやすければなと、記事を書きながら思っていました。
ドラゴンスリーブが手に入りづらい原因として、公式サイトで日本国に向けた個人販売をやっていないことが挙げられます。お得意の耐久力で、日本向けに販売してくれるまで耐えるしかないのか・・・それとも、カラバリを犠牲にしてKATANAを使うか・・・
TCGカテゴリでありながら、シンプルに機能性が求められるものという点で、日本のメーカーから、ドラゴンスリーブ・KATANA・ECLIPSに並ぶような商品が出ていないのが意外ですね(出会えてないだけかもですが)
それでは