こんにちは。
先日、遊戯王の2023年7月制限改定が発表されましたが、環境を追ったり大会に出たりしなくなって随分になり、
今回から何回かに渡って、過去の遊戯王を思い出す記事を書いていきます。
はじめに
振り返る期間ですが、7期全般と8期の中でも征竜魔導が流行する直前くらいまでを予定しています。そういえば、今回の改定ではあの”魔導書の審判”が完全開放されましたね。この時期は、OCG全体の歴史を振り返っても環境的に色々なテーマが台頭していたように思います。
第7期は3回構成を予定していて、まずは登場したパック毎にカードをピックアップする形で、当時の新カードを見ていきます。今回は全部で8弾ある7期ブースターの内、前半4つとします。次回は、エクシーズが始動した後半の4つについて取り上げます。最後に大会環境でよく見たデッキや、パックでは触れなかったカードにフォーカスしていきます。
DUELIST REVOLUTION
ドラゴエクィテスが表紙の緑のパックですね。
当時はスーパーレアが高くなった時代です。1Boxあたり、5種類中3種類出るウルトラレアに対して、スーパーレアは9種類中3種類という設定ですね。
テーマとして環境に上がってきたのはスクラップあたりでしょうか。
注目カード
- 強欲で謙虚な壺
とにかく高かった。3000円とかしてたと思います。英語版のSE特典かなにかに封入されていて、そちらで代用していた同士も少なからずいるはず・・・
当時は1枚使って1枚を得るのに特殊召喚もできなくなるくらいなら、成金ゴブリンで良いんじゃないかと思ってました。この頃はサーチも少なく、ドローに対して今よりも厳しい環境だったため、上から3枚見れることの恩恵は3ターン先までの未来が見られるような感覚とも言えました。 - エフェクトヴェーラー
こいつも高かった。遊星編でレアで再録されても1000円を超えていました。近所のお店で、遊星編3が1ボックス1000円と何故かセールになっていたので即購入。そこから2枚のヴェーラーを手に入れたのは良い思い出。
今でもよく見るカードではありますが、当時らしい使われ方としては、ジャンクロンで釣ってドッペル・ウォリアーを出してクェーサーにしてみたり、後に解除される開闢の召喚コストにしたり・・・
レベル4と合わせてカタストルを出す場面もよく見られ、自分のメインデッキでは出す手段がなかったとしても、死者蘇生で相手と協力して召喚するためにカタストルが採用されることもしばしば。 - 神の警告
1枚700円くらいしていたのと、いくらパックを剥いても出てこないのでノーマルレアだと思ってました。9期環境でも同じカウンター罠である”神の通告”が1500円くらいしていたことを考えると、7期の時代での警告がいかに破格な性能だったかがうかがい知れます。カジュアル環境でもよく出てきたスターダストドラゴンに止めらずに召喚を無効化、大嵐対策のスターライトロードや、墓地対策のマクロコスモスを止めたりと仕事できる場面は様々でした。
発売2年後の世界大会では、自分のカードに警告をあて、あえてライフを減らすプレイが話題となりましたね。
STARSTRIKE BLAST
シューティング・スター・ドラゴンが表紙の黄色いパックです。
テーマとしてはカラクリが環境に上がってきました。
注目カード
- 虚無空間
現在禁止の永続罠。初出ここだったの?ってなるくらい、当時は使われていませんでした。私は、第8期で登場した武神というテーマを組んだときに初めて注目したカードで、そのくらいから値段も上がってきたような感じがします。 - 調律
このカードも1500円くらいしてましたね。近所のお店でたまたま居合わせた、年上のお兄さんがライブラリアンと調律を恵んでくれたのは良い思い出。(未だに使ってます)
ジャンクドッペルというデッキは、カジュアル環境での人気も高かったですが、大会でも戦えるデッキでしたね。 - フォーミュラシンクロン
このパックのトップレアだったでしょうか。2000-3000円と1枚の価格は高かったですが、強欲で謙虚な壺や調律と違って何枚も必要になるカードではなかったのが救いです。このカードはシンクロチューナー+アクセルシンクロ効果という、当時としては唯一無二の特徴を持ちながら、ドロー効果まで持っており強さと面白さを兼ね備えたカードでした。
未だにこのカードのスーパーレアには何とも言えない高級感を感じてしまいます。
STORM OF RAGNAROK
オーディンが表紙の赤紫のパックです。
真六武衆がやってきました。
注目カード
- 真六武衆ーキザン / 真六武衆シエン
モンケッソクカゲキカゲムシャ・・・と、このパックとエクストラパックとで瞬く間に真六武衆は環境入りしましたね。
先行展開もエフェクトヴェーラーで防ぐくらいのもので、パワーの高いカードと言ったら汎用性の高い魔法や罠があがるこの時代に、魔法罠を1回止めるシエンは先行で立てるカードとして十分すぎる性能でした。また、地属性で構成されるため、”ナチュル・ビースト”や”ナチュルパルキオン”も無理なく採用でき、攻めるときも抜かりのないデッキでしたね。この2枚は当然のように1000円超えでしたね。 - ドッペル・ウォリアー
ジャンクシンクロンの相方がここで登場です。このカードにも相当お世話になりました。何やらここ最近、シークレットで再録されたみたいですね。 - 禁じられた聖槍
汎用性の割に長いこと再録されず、地味にずっと高かった印象のカード。
六武衆でも触れた通り魔法罠が強かった環境で、モンスターをそれらから守る効果だけでも汎用性がありましたが、打点を800下げる効果も持ち合わせており、本当に様々な場面で使うことができました。特に、戦闘を継続してアドバンテージをとる剣闘獣では、罠から守ったり、素の打点が低い弱点を補ったりと相性が良かったですね。
EXTREME VICTRY
ジャンクバーサーカーが表紙の茶色いパックです。
なんというか、色々な意味でTGが強すぎて他のカードが霞んでいる印象です。スクラップ・コングとかいう公式ネタカードもココでしたね。
- TGのみなさん
急に雑なまとめ方になりましたが、このパック20%がTGカテゴリのパックなんです。その割に、ワーウルフが出なかったですよね。このカードも当時はノーレアだと思ってました。ノーレアを勘違いするのは、おそらくこの頃はパック買いをよくしていたからでしょうね。
ストライカー、ワーウルフ、ラッシュライノは様々なデッキに出張していましたね。よく見られたのは、代行天使とガジェットでしょうか。TGに六武に天使にと各テーマのいいとこ取りGSのようなデッキも見られましたね。
ストライカーは地属性のチューナーということで、ナチュル系のシンクロになったり、ワーウルフと合わせてトリシューラを作ったり、ワンマジになって召喚権を使わずに罠を壊したりと、とにかく優秀でした。
クェーサーと比べられるハルバードキャノン、やたらと高いワンダーマジシャン、要るとありがたいレシプロドラゴンフライとエクストラのみなさんも個性あふれるメンバーでした。 - W星雲隕石
フィールドの裏側モンスターを全て表にし、エンドフェイズに光属性爬虫類を全て裏にしその枚数分ドロー、その後、レベル7以上の光属性爬虫類を1枚出す。
今見ても大味なテキストですよね。
エクシーズが登場したあたりで、このカードと、ヤガン、ゼクス、ワーム・キングを採用したメタビートがトーナメント環境でも顔を見せていました。 - 安全地帯
このカードも登場直後というよりは、エクシーズ時代にマスターキービートルとの組み合わせで注目されたカードです。
ストラクとその他のパック
再録が主なのでパックの感想をさらっと書いていきます。
- 遊星編3
ヴェーラーくじ 当時1000円ちょっと。レアなので1Boxで2枚当たる可能性が。 - クロウ編
ゼピュロスくじ 当時1,500円ちょっと。ウルトラなので確率50% - ストラクチャーデッキードラグニティ・ドライブー
ファランクス高い(当時1200円ほど)韓国版のセットの方が充実した内容で、ハングル文字のドラグニティデッキが流行 - ストラクチャーデッキーロスト・サンクチュアリー
☆2の通常モンスターが3投されるデッキなんて弱いと思ってました。エクシーズに入ってからいよいよという感じでしたね。3つ買えば強いシリーズと言われましたが、メインデッキは汎用エクストラへのアクセス手段であることが多く、結局高いなぁと当時の私は思ったのでした。 - GOLD SERIES 2011
トリシューラがやっと再録されたパック。昨今は汎用手札誘発が軒並み再録されるのが通例となってますが、今こういったパックにノーレアとして2枚選ぶとしたらどんなカードになるんでしょうね。
ターミナル
ヴァイロン降臨・インヴェルズの侵略・オメガの裁きとリリースされましたが、この時点では、まだ大会で見られるテーマはなく、リチュアやラヴァルといった後に環境で活躍するテーマもマークしていませんでした。
ターミナルの再録で、E・HEROガイアやTHEトリッキーあたりが目を引きましたが、ノーレアなんですよね(涙)
おわりに
今回は遊戯王OCG第7期前半、2010年頃の内容を振り返りました。
このころはまだカードの情報を掌握しきれていなかったので、カードショップやデュエルを通して新しいカードを知る機会というのがありました。同時に、カードの相場や環境という概念を知ったことで、モノの見え方がガラリと変わった時期でもあり、純粋にカードゲームが楽しかった時期でしたね。
次回は、7期後半2011年のお話になります。
koskosshadowverse.hatenadiary.jp
それでは