こんにちは
04環境と聞いてこの記事に訪れた方は、これまでカードゲームに触れてきた方でしょう。
今回は、これまでの人生で全くカードゲームに触れてこなかったという、我々からすると珍しいタイプの方に、遊戯王の04ミラーをお勧めしてみようという試みです。
ちなみに、04ミラーについてはこちらをご覧ください。
koskosshadowverse.hatenadiary.jp
どうやって勧めるか
まず対象の方ですが、高偏差値の理系院卒で、人の話を汲み取って聞く能力を持っています。説明される側としてはこれ以上に無いスペックをしていますので、ここでダメなら説明する側に問題があることになります。
そうは言っても、遊戯王の説明というのは非常に難しい・・・
シンクロ・エクシーズなどを使用する現代の遊戯王はもちろんですが、そういったカードを使用しない04環境においても、覚えるべきことが山ほどあります。
そう言った点から、細かい部分を省き、3つのフェイズで説明していくことにしました。
- ゲームのゴールについて
- ターンの流れについて
- カードの種類について
1. ゲームのゴールを伝える
まず、勝利条件を伝えることで、話のゴールを提示します。遊戯王は8000あるライフポイントを、戦闘ダメージを与えることで0にしていくゲームなので、
そのまま「8000あるライフポイントを0にすると勝てる」ことを説明します。
04環境の本質は、枚数によるアドバンテージ差を広げ、相手の選択肢を奪いながら、自分の選択肢を増やす部分にあります。ライフは後から付いてくるものです。
ただ、このアドバンテージの概念は、ライフが設定されたゲームスピードの上に成り立つものであり、習得する順番としては後々で良いのです。
2. ターンの流れについて
8000あるライフを削れば勝てることがわかったところで、今度はどうやってライフを削れば良いのかが知りたくなるはずです。この問いに対する最も単純な回答は「モンスターで攻撃する」なのですが、そのモンスターも場に用意しなければなりません。
ということで、次のように1ターンの流れを説明することにします。
- ドローフェイズ
デッキから1枚カードを引く - メインフェイズ
1ターンに1枚まで、手札からモンスターを場に出せる
他にも色々カードを使用することができる - バトルフェイズ
モンスター同士の戦闘を行う。お互いの攻撃力の差や、モンスターがいない場合の直接攻撃でライフにダメージを与えることができる。 - メインフェイズ2
一応、もう一回色々できるフェーズが来る - 相手に手番が渡る
今考えると、メイン2ですら説明は要らなかったかもしれません。このゲームにおいてメイン2の重要性を強調できる人というのは、上級者であることを示します。
また、ターンの流れの説明全体において「他にも色々カードを使用できる」と、魔法や罠の存在を示唆する必要も無かったように思います。
今は、どうやってゲームに勝つかを説明するフェーズです。それを、ターンの流れという入れ物を使うことで、進行をイメージしてもらいながら知ってもらおうというのが一番の目的であります。
3. カードの種類について
最後に、3種類のカードについて説明します。
モンスター・魔法・罠です。
モンスターについては、攻撃・守備・効果について見てもらいます。
効果を発動させるのに条件がある、リバースについては触れておかなければなりませんので、モンスターは「表側で縦向き」「裏側で横向き」の出し方があることを伝えます。その上で、攻撃されたり、自分でひっくり返せばリバース効果が発動することを説明します。
さて、遊戯王にはレベルに応じて召喚にリリースが必要になります。ただ、この04において召喚に条件があるモンスターは「パーシアス」「サイコショッカー」「開闢」の3種類のみですので、例外として取り出して説明すれば事足ります。
しかし、この説明すらも要らなかったかもしれません。というか、私はここで失敗をしました。リリース素材の確保について、「早すぎた埋葬」「リビングデッドの呼び声」「心変わり」など個別的なカードを取り上げるなどして、話を始めたのです。
カードの種類についておおまかに知ってもらうフェーズであることを忘れてしまったようです。
魔法については、メインフェイズの間であれば基本的に自由に使えると言います。速攻魔法であるサイクロンについては、1枚で例外的な要素を多く持つため、触れません。
罠については、枚数が少ないため全てを取り出して説明します。
まずは「激流葬」「奈落の落とし穴」については召喚時、「炸裂装甲」については攻撃宣言時と、カードに書いてある発動タイミングを確認します。
問題はそれ以外、いわゆるフリーチェーンのカードでして、
「いつでも発動できます」
と急に言われても、ピンと来ないわけです。
ここからは、実際にプレイしている状況で話していくしかありません。
実際にやってみようのコーナー
ここまでの説明を5分前後で終わらせたとして、遊戯王の初期ライフが8000であるという情報ですら頭に残っているか怪しいところです。やはりゲームはやりながら覚えるのが手っ取り早いということで、実際のゲームに進んでいきます。
ここで、場面に応じて説明できるよう、手札を公開しながらゲームを始めたのですが、ここでも難しいと感じる点が・・・
そもそもこのゲームで最も面白い部分は「駆け引き」です。04ではモンスターも魔法も罠もとにかく伏せます。1つ1つの行動にはリスクが伴いますが、ゲームの展開から伏せカードを推測し、リスクとリターンを天秤にかけて・・・というのを楽しむゲームなのです。
手札を公開してしまうと、「駆け引き」の要素は無くなってしまいます。なんというかパズルですね。
では、お互いにガチで対戦をする・・・となると、少しでも遊戯王に触れていてゲームの流れがわかっているならまだしも、そうでない場合は、よくわからず負けたという結果だけが残るような形となります。
そこからどうしたら勝てるかを考えていく・・・というのは、状況として学校の勉強となんら変わらないエンタメの欠片もないものとなりますね。
勧めた結果どうなった?
感想として言われたことは、「とにかく覚えることが多い」です。
ルールを覚えるだけならまだしも、カードの効果も覚えなければならない、もっと楽しむならデッキリストも覚えてないといけない・・・・
私はこのように言われて、初めて非カードゲーマーの視点に立つことができたような気がしています。
ルールの説明も例外を省き、なるべく簡単にしたつもりでしたし、04で使われるカードはテキストが短いカードが多いのです。(例:強欲な壺・・・デッキからカードを2枚ドローする。)それゆえに、これなら”ボードゲーム”的に遊べるじゃないかと、布教するに至ったわけですが、実際は”カードゲーム”だったわけです。
今回は、”難しい”に”楽しい”が勝てなかった結果となりました。
おわりに
今回は、04環境デュエルを布教して失敗したというお話をしました。
失敗こそしましたが、色々と気づいた点がありましたので、別途記事にしていくつもりです。
それでは