自称大学生のゲーム雑記

最近はまっているゲームについて緩く書いていく プレイまでユルイのはご愛嬌

【遊戯王】お好みの「壺」選びます

こんにちは。

10月の終わりに発売されたブースターパックにて、「金満で謙虚な壺」がリリースされました。この頃の汎用カードは、採用するかも考える必要があるものが多く面白いものが多いですね。

今回は遊戯王を代表するドローカードである「壺」を改めて見直し、デッキにぴったりの壺を選んでいきましょう。

 

 

 

「壺」は、○○の壺シリーズと○○で△△の壺シリーズの2種類があります。元祖である強欲な壺は禁止であり、その他については貪欲な壺が辛うじて使われるかという程度ですので、今回は第7期に登場した「強欲で謙虚な壺」をはじめとする、○○で△△な壺シリーズのみを扱います。

 

強欲で謙虚な壺

  • デッキトップ3枚をめくり1枚を手札に加える
  • 使用するターンは特殊召喚できない
  • 発動はターン1

第7期に登場した当時の環境では、特殊召喚できない制約がそれほど大きくなく、あらゆるデッキに採用されました。シングル価格も3000円を超え、当時は再録まで手が出せなかったのをよく覚えています。

少し前までは、特殊召喚に頼らない低速デッキはそれだけで使う価値が無いほどの環境でした。しかし現在は、規制による先行展開の弱体化や、後手から返すための強力な汎用カードの登場により、速さよりもアドバンテージを重視する環境に戻りつつあります。他の壺カードとの相性も良いため、今だからこそ改めて採用を検討できるデッキもありそうです。

 

貪欲で無欲な壺

  • 異なる種族のモンスター3枚をデッキに戻し2ドロー
  • 発動ターンのバトルをスキップ
  • メイン1の開始時のみ発動可能

第8期に登場した当時の環境では、今以上にドローに対する制約や規制も重いものでした。それを物語るかのような制約の重さから、現在ではまるで空気です。

合体前の「貪欲な壺」は3枚積める上、うまく墓地を肥やせれば先行1ターン目で発動できるのに対し、こちらは制約上、先行1ターン目ではほぼほぼ腐ってしまうのも残念なポイントです。

 

強欲で貪欲な壺

  • デッキトップ10枚を裏側で除外し2枚ドロー
  • 発動はターン1

第9期に登場した当時の環境では、全体的なインフレのあまり、登場直後は強さがイマイチわかりませんでした。シングル価格も使用感が周知されてからじわじわと上がっていったように感じます。

このカードは、裏側除外でカードを飛ばすことへのリスクが採用するかの線引きとなる面白いカードです。3積みの多い金太郎飴のようなデッキであるほど採用しやすく、サーチやリクルートが繊細なデッキほど採用しにくい特徴があります。

ただ、発動ターンの動きには一切干渉しない上、好きなタイミングで発動できるというのは、相手の持っている手札誘発を様子見するなどといった部分で魅力的です。

コラ画像が現実になってしまった壺カードで、発表時点ではまた新しいコラ画像が出たものだと思っていました。

 

強欲で金満な壺

  • エクストラから裏側でランダムに3枚除外し1ドローか、6枚除外し2ドロー
  • メイン1開始時のみ発動可能
  • 使用するターンは効果でドローができない
  • 発動はターン1

第10期に登場した当時の環境では、エクストラ15枚をフルに活用する先行制圧デッキが蔓延しており、このカードのパックに収録された「ヴァレルロードSドラゴン」もそれを後押ししていました。

エクストラをあまり使わないデッキでは強欲な壺に近いリターンを得られるパワーがあるため、このカードを採用できるというのがひとつのデッキとしての特長となるようになりました。

強欲で貪欲とは違い、メインデッキを削らずにドローできる反面、エクストラを金太郎飴にしないといけなかったり、他のドローカードと喧嘩する性質を持っています。

例えば、同じ2ドローでも闇の誘惑を引いた場合、強欲で貪欲ならそのまま使えますが、こちらは腐ってしまいバリューとしては1ドローとなってしまいます。

エクストラとメインの両方から制約を受けるため、思いの外、採用できるデッキも限られますね。

 

金満で謙虚な壺

  • エクストラから裏側で3枚除外し3枚めくるか、6枚除外し6枚めくって1枚を手札に加える
  • 使用するターンは効果でドローができない
  • 発動後相手に与える全てのダメージは半分に
  • 発動はターン1

第11期ということで、現環境です。

エクストラ除外と、使用するターンにドローができなくなる制約は、先ほどの強欲で金満と似ているため、採用できるデッキも似てくるのかというと、一概にそうとも言えません。

まず、除外するエクストラカードは自分で選べるため、色々なカードを少しずつ採用する一般的なエクストラの構成を利用できます。また、メインデッキも削らないため繊細な構築にしても安心です。ただ、バリューとしては1枚使って1枚を手札に加えるため、単体ではアドバンテージを得られません。

このカードは万一を考えて採用したあの1枚を拾うのに持ってこいで、デッキの中身が繊細であるほど利用価値が増していきます。

様々なデッキに幅広く対応するように、メインエクストラを構築すると、対戦相手によって中には刺さらないカードも出てくるわけで・・・そういったカードを避けながら、高い質を求めるときにもってこいなわけですね。

また、捲ったカードのうち、手札に加えなかったカードはデッキボトムへ戻るという点も面白く、特にロングゲームの中では、次のドローカードをある程度予測する助けにもなります。

 

 

金満で謙虚な壺は何枚要る?

このカードはドローソースというよりはサーチ札という感覚でしょうか。得られるアドバンテージは多いものの融通の利かない「強欲で金満な壺」を量とするなら、こちらは質ですね。

似た効果を持った「強欲で謙虚な壺」が挙げられます。

登場当時の環境では、特殊召喚制限というデメリットについて、使用ターンは準備のターンとするというペースで良かったのですが、現環境ではそうはいきません。テーマ内でドローギミックが存在せず、エクストラを3枚でも飛ばせるデッキであれば、特殊召喚可能な「強欲で謙虚な壺」のように扱えるため、試しに採用する価値は大いにあるでしょう。

現在では、特殊召喚をせずに制圧するカードや盤面を返すという部分でボードアドを一気にひっくり返すカードが豊富です。サーチの利かない汎用カードで固めた、いわゆるグッドスタッフでは、ドロー効果ではない「強欲で謙虚な壺」と両方採用することで、デッキを9枚掘りつつ必要なカードを探しに行くという動きも可能です。

以上の事から、「金満で謙虚な壺」は思いの外、採用できるデッキの幅は広いのではないでしょうか。

 

 

おわりに

今回は今更ながら「金満で謙虚な壺」が登場したということで、遊戯王の壺カードを振り返りつつ、このカードに対する私なりの評価をまとめてみました。

ドローギミックを持たず、エクストラカードを飛ばせるテーマというのは、環境外テーマにも多く見られ、強欲で金満な壺以上に幅広く採用できます。環境外のテーマデッキやロマンデッキを沢山所持するプレーヤーにとっては嬉しい反面、出費との戦いがあるため、本当に必要かどうかは精査したいところです。

強欲で金満な壺しかりですが、ライトロードでの採用を検討した際に、ソーラーエクスチェンジやセイントミネルバのドローと滅茶苦茶相性が悪いことに、回して初めて気が付いたり、逆にドラゴンメイドなどのメタビデッキでは両方を3枚ずつ採用しても強く使えたり、先行を取らされると何もできないことがあった影霊依では、クリスティアが安定して立てられるようになったり・・・と、私は12枚ほど購入して色々なデッキで試しております。

発売から1週間が経過した現在では、このカードを採用したデッキの大会入賞報告はそれほど沢山はありませんが、見た目以上に使いやすいカードであるため、今後需要は増してくるのかなと予想しています。

ちなみに、2020年11月初旬現在では、スーパーレアで1枚当たり1200円~1400円ほどですが、今後どうなっていくでしょうか。

それでは。